2006年6月25日

45年前の今日、ニューヨークであの名演が生まれた...

今日は6月25日。
45年前の同じ日曜日、ビル・エヴァンス、スコット・ラファロ、ポール・モチアン(正しくはポール・モーシャン)のトリオが、ニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードで歴史に残る名演を行った日。
しかもこの11日後、ベースのスコット・ラファロが交通事故で他界するという衝撃的なドラマもあり、最高にして最後の演奏を行ったこのトリオだけに、重みというか、聴くときの心持ちが違ってくる。
特に今日という日にはより一層重い。
もう二十数年前、このトリオの"My Foolish Heart"を聴き、JAZZに導かれた。
その日を境に、「好きな音楽は?」と訊かれると「ジャズ」と答えるようになった気がする。

30歳の頃、仕事で初めてニューヨークに行き、ヴィレッジ・ヴァンガードへ行ってみた。
その狭さに少しびっくり。
あの演奏はここで生まれたんだなぁと、妙にしみじみした記憶がある。
その日のステージに立っていた無名のミュージシャンの音など、一切耳に入ってこなかったなぁ。

この日の演奏は、客の誰も聴いていないという面で有名。
デリカシーのない客の煩い喋り声、笑い声や咳払いの音をバックに、エヴァンスのトリオが伝説的なパフォーマンスを繰り広げる。
中山康樹さんの著書でも触れられていたが、この日のヴァンガードのお客がまるで演奏を聴いていないために、エヴァンス・トリオと聴き手である僕らだけが音楽のなかにいるような気になる。

しかしまぁ、録音技術という発明には感謝しないといけないなぁ。
45年前の彼らと同じ音を共有できるって、素晴らしい。

Bill Evans: Waltz for Debby  Bill Evans: Sunday at the Village Vanguard

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://nardis.sakura.ne.jp/web/mt/mt-tb.cgi/148

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)