Chan's Song - 映画「'ROUND MIDNIGHT」

ジャズ・ミュージシャンの伝記ものって、その題材となるミュージシャンの人生の暗い部分が強調されていて、観ていて滅入ってしまうケースすらある。
そういう面では、チャーリー・パーカーものの「Bird」、チェット・ベーカーもののドキュメンタリー(タイトル失念)などは、哀しさが先行してあまり楽しめない。
1986年の映画「ラウンド・ミッドナイト
この映画の4年後に亡くなったデクスター・ゴードンの演技が妙にはまっていて、アカデミー賞にノミネートされたというオマケまでついたワケは、映画を観れば納得。
けだるさというか、イラつくくらいスローな台詞まわしがかもし出す雰囲気。
実に上手い(笑)。
フランス人のファンとジャズ・ミュージシャとの心の交流を描いたストーリーも良いし、映画の中で演奏されているトラックもジャズファンなら唸る人が多いんじゃないかな・・・。
特に「As Time Goes By」のゴードンの極太のテナーサックスは、生き方が下手なジャズ・ミュージシャンの生き様を表現しているようで、感動的ですらある。
この映画のエンディングに流れる「Chan's Song」というのは、ハービー・ハンコックとスティーヴィー・ワンダーという異色のコンビによる名曲。
メロディの美しさたるや、一度聴いたら忘れられない。
ヴォーカルというより、演奏と言っていいメロディまわしをボビー・マクファーリンが担当している。
この人、「Don't Worry, Be Happy」の大ヒットで有名だが、その曲が彼の代名詞になるのはあまりにもったいない気がする。
ジャズを知らない人が観ても感動できる映画だと思うし、サウンドトラック盤





