2009年11月 6日

David Hazeltine Trio - Alice in Wonderland

デビッド・ヘイゼルタイン・トリオ  不思議の国のアリスVenusレコードというレーベルで直観的に連想するのはEddie Higgins。
(Eddie Higginsといえば、どうもリクエスト曲集をリリースしていたころのKenny Drewを連想してしまうんだが・・・。)
このVenusレーベルからは、Higgins以外にも良い作品がリリースされている。
そのひとつが、このDavid Hazeltineというピアニスト。

どっから見ても「ビル・エヴェンスをモチーフにしたアルバム」なんだが、「俺はエヴァンスが好きだ! 何が悪い?」と開き直ったようなところがまたいい。
Venusレコードって、こういうテイストのアルバムが多くて、少しだけ鼻をつまんでしまう部分もあるんだけど、このピアニストは個人的にはキャラ立ちして聴こえる。
ピアニストとともに、ベーシストが良い。かなりスイング&グルーヴしている。

Autumn Leavesのソロは特に奔放で、聴いている方も不思議な爽快感を味わえる。
ピアノのタッチ的には、エヴァンスというよりバド・パウエル的だ。
ってか、「的」っていうより、もろパウエルかも(笑)。

このアルバムの「Alice in Wonderland」を聴いていて、ふとビル・エヴァンスのヴァンガード・ライブの同曲に切り替えてみる。
次から次へと湧いてくるフレージングの嵐。
やっぱ、エヴァンスは凄いと再認識する。
Hazeltineの名誉のために言っておくが、Hazeltineが劣るというわけではなく、エヴァンスが凄すぎるだけ^^


David Hazeltine Trio - Alice in Wonderland

  1. Beautiful Love
  2. Sweet & Lovely
  3. Alice in Wonderland
  4. Autumn Leaves
  5. When You Wish Upon a Star
  6. For Bill
  7. How Deep Is the Ocean
  8. Danny Boy
  9. Tenderly

2009年9月15日

9月15日、ビル・エヴァンスの命日

我が再愛のピアニスト、ビル・エヴァンスがこの世を去ったのが、1980年の今日、9月15日。
今日は彼の29回目の命日である。
自らビル・エヴァンスに関連するサイトをやっていながら、更新が暫く滞り、かつこのブログでも「最近ジャズのことを書いてないなぁ」と反省しきり。
しかしながら、やっぱりエヴァンスという人は、僕の音楽観を変えた、もっとも影響を受けたミュージシャンである。

最近エヴァンスねたを書いていないとは言うものの、29,740を数えるmixiミュージックの再生曲数のなか、エヴァンスは3,592回で、ダントツの1位。
多くの"ながら聴き"を含むが、やっぱりよく聴く。

しばし、フィル・ウッズの名曲「Goodbye, Mr. Evans」を、iTunes上でBill Charlapに演奏させてみる。

Bill Charlap Trio - Souvenir

こういう日は、結構染みるなぁ・・・、この曲。

さてと・・・エヴァンス聴くか。
ただし、ダラダラ聴くのではなく、iTunesに登録してある800曲以上のデジタルデータから、1曲のみ選ぼうとする。

これが難しい。

やっぱ、無理だ。

で、気分的にこれだな・・・と思ったものを選んで、心して聴く。

Morning Glory - Koblenz 1979
Yesterday I Heard The Rain - The Tokyo Concert
A House Is Not a Home - I Will Say Goodbye

3曲終わったところで止まるわけもなく、結局その後、エヴァンスのシャッフル状態に突入。

ビル・エヴァンスだけがジャズではないが、ビル・エヴァンスはまさしくジャズである。

Bill Evans

2009年3月 8日

Rodney Holmes

ちょっと前にBrecker Brothersのブートレグを入手した。
そこでドラムを叩いているRodney Holmesがかなり気に入って、いろいろ検索していたら、ヤフオクでそのブートと同じ時期のDVDが出品されいたので、迷わずゲットする。
1995年3月、ブレッカー・ブラザーズ来日の、五反田のUポートホールでのパフォーマンスである。
なんのことはなく、当時、日本でテレビ放映されたときの映像らしい。
まぁ、探す手間を省けただけでも、2000円の出費は安いかも(^^)

そのパフォーマンスから、アルバム「Out of the Loop」のHarpoonという曲で、Rodney Holmesが繰り広げるドラムソロをおひとつどうぞ。

爽快だ!

ノリ的にはデニチェンに近いかな。

2009年1月13日

今日はMichael Breckerの命日

早いもので、Micheal Breckerが白血病で亡くなった2007年1月13日から、2年が経過した。
追悼の意味を込めて、iTunesライブラリからプレイリストを作り、これから彼のサックスを偲ぶことにする。
70年代から30年あまり、ジャズのみならず、フュージョン、ロック・ポップス界に及ぶまで、欠くことのできないホ-ンプレーヤーだった。
今思っても残念でならない。


Micheal Brecker Playlist:

  1. Some Skunk Funk - Some Skunk Funk / Randy Brecker with Michael Brecker
  2. When Can I Kiss You Again? - Pilgrimage / Michael Brecker
  3. Not Ethiopia - Smokin' in the Pit / Steps
  4. African Skies - Out of the Loop / Brecker Brothers
  5. The Lady Wants to Know - Sleeping Gypsy / Micheal Franks
  6. Invitation - The Birthday Concert / Jaco Pastorius
  7. Every Day (I Thank You) - 80/81 / Pat Metheny
  8. Midnight Mood - Nearness of You: The Ballad Book / Michael Brecker
  9. Nightwings - Cityscape / Claus Ogerman & Michael Brecker
  10. Naima - Directions in Music / Herbie Hancock / Michael Brecker / Roy Hargrove
  11. Last Tango In Paris - Jungle Fever / Neil Larsen
  12. The Dry Cleaner From Des Moines - Joni Mitchell /Shadows and Light
  13. Cokumo Island - TO CHI KA / 渡辺香津美
  14. Maxine - The Nightfly / Donald Fagen
  15. Autumn Leaves - Unknown / Michael Brecker
  16. Commond Ground - Return of the Brecker Brothers [VHS] / Brecker Brothes
  17. Song For Barry - Return of the Brecker Brothers [VHS] / Brecker Brothes


彼のセッションは膨大な数にのぼり、僕が持っている音源はその一部でしかない。
日本のミュージシャンにも多くの演奏を提供していて、意外なところではSMAPのアルバムにも確か4~5枚参加していはたずw
選んだらキリがないので、直観でリストを作成した。
どれもシビれる。
6など、今聴いてもゾクゾクする。
15は以前友人から譲り受けたライブ音源で、出所が不明にもかかわらず、凄い演奏。
16、17のような素晴らしいパフォーマンスがデジタル音源(CD、DVD等)になっていないのが惜しい。


Micheal Brecker

2009年1月12日

Joey Calderazzo 三昧

最近、ジャズピアノを聴くモチベーションが再燃してきた。
そのきっかけを作ってくれたのが、過日書いたEnrico PieranunziとJoey Calderazzoだ。

もともとMichael Breckerのファンだった僕は、彼のサイドマンとしてのJoey Calderazzoを聴く機会は少なくなかったが、リーダーアルバムも全く侮れないどころか、かなり好みな部類に入る。
最近のiTunesとiPodは、シャッフルモードではない限り、この人の演奏を再生する頻度がかなり高くなっている。

Calderazzoは相当なオールラウンダーと見る。
フリーっぽい曲ではスケールアウトしながらキレ気味に疾走するソロを弾いたと思うと、バラードでは非常にリリカルなメロディラインで曲を表現する。
どちらにも、強烈な印象を受ける。

そんなCalderazzoの作品で、再生頻度が高いのは下記の3枚。


Joey Calderazzo - Our Standards

Joey Calderazzo - Our Standards

  1. Prenatal Air
  2. Where Is My Duck?
  3. Footprints
  4. Our Standards
  5. There Is No Greater Love
  6. We Also Like Big Women
  7. My Shining Hour
  8. Wake Up Call
  9. Stella By Starlight

goissさんのブログを見て触発され、最も最近にAmazonのマーケットプレイスで入手した、中古CD。
ネットの希少盤を扱っているサイトも数件見てみたが、現在は入手困難なようだ。
欧州っぽいな・・・っていうのが第一印象。
Footprintsで縦横無尽に鍵盤を駆け抜けるようなソロが心地よい。
目下のベストトラックは、My Shining Hour。
このアルバムの中では比較的わかりやすい曲調で、シングルトーンとブロックコードの組み合わせも妙。
このアルバムは、これから聴き込む感じかな。


Joey Calderazzo - The Traveler

Joey Calderazzo - The Traveler

  1. No Adults
  2. Blue In Green
  3. Dolphin Dance
  4. Black Nile
  5. Love
  6. What Is This Thing Called Love
  7. Yesterday's
  8. To Wisdom, The Prize
  9. Lunacy
  10. The Traveler

冒頭のNo Adultsで疾走したかと思うと、Blue in Green、Dolphin Danceという比較的耳馴染みの曲ではリリカルに、Black Nileでは心地よいスイングと、いろんな引出しを聴かせる。
この作品も含めてCalderazzoのアルバム全般的に言えることだが、選曲がウマい。
聴き手が飽きないように、曲のスピードもタッチの強弱も、非常に上手に散りばめられている。
ベストトラックはYesterdays、次点はBlack Nile。
でもなんでフェードアウトなのよ?と、ちょっとツッコミたかったりw
初心者にはOur Standardsよりはこちらのほうがお勧めであるが、Our Standardsほどではないものの、こちらも残念ながら現在は入手がそれほど容易くないようだ。


Joey Calderazzo - In The Door

Joey Calderazzo - In the Door

  1. In the Door
  2. Mikell's
  3. Spring Is Here
  4. Missed
  5. Dome's Mode
  6. Loud-Zee
  7. Chubby's Lament
  8. Pest

91年、彼の初リーダー作がこれ。
しょっぱなのIn The Doorから突っ走る!
この曲のアドリブは奔放でキレ気味。かつ爽快!
一曲目で完全にノックアウトされてしまった。
Micheal Brecker、Branford Marsalis、Gerry Bergonziという、贅沢なサックス奏者3人をフィーチャーしながら、しっかりと自己主張もする。
Michael Breckerのキレ具合と対等にキレるCalderazzoを聴き、「こいつは逸材だ!」と感じるのは僕だけ?
ベストトラックは1曲目のIn the Door。
Calderazzo以外では、アルバム全体としてMarsalis、ドラムのPeter Erskinの演奏が光る。


Joey Calderazzo - Haiku

Joey Calderazzo - Haiku

  1. Bri's Dance
  2. Haiku
  3. The Legend of Dan
  4. Chopin
  5. Just One of Those Things
  6. Dienda
  7. A Thousand Autumns
  8. Dancin' for Singles
  9. My One and Only Love
  10. Bri's Dance - Revisited

かなり昔にブログでこのアルバムのことは書いた。
トリオものが欲しかったのに、手元が狂い(?)、間違ってソロを買ってしまったんだが、結果的に棚からぼたもちw
Haikuのタッチの美しさは特質もの。

Joey Calderazzoというピアニストは、CDの廃盤具合を見るにつけ、かなり過小評価されてるんじゃないかなぁと。
1965年2月生まれだから、まだ43歳。
今後の活躍を大いに期待してしまう。

2009年1月11日

Enrico Pieranunzi Trio - Night Gone By

Enrico Pieranunziって、参っちゃっうくらい"ど真ん中ストライク"のピアニストかも。
ローマ生まれのイタリア人ジャズピアニストで、主にヨーロッパやアメリカで活動している人のよう。

Enrico Pieranunzi Trio - Night Gone Byこのアルバムは日本のアルファ・ジャズが企画したものらしく、オリジナルとスタンダードをバランスよく配置した選曲になっている。
スタンダードナンバーの解釈も面白い。
Someday My Prince Will Comeが、そのよい例になるだろうか。
Body and Soulなど、途中にクラシックばりのフレーズまわしがあったりしながら、でもバックのマーク・ジョンソンとポール・モーシャンのドラムはスイングしてるっていう、妙に興味深い演奏になっている。

Pieranunziのタッチは、リリカルだが、決して甘ったるくなり過ぎることはない。
そういう意味で、硬派ピアニストだ。
格調高い匂いもする。

この"The Night Gone By"の姉妹盤で、"The Chant of Time"というアルバムも存在する。
コンセプトとしては一緒で、この"The Night Gone By"と2枚組にしても良さそうな内容。
気に入った人がいたら、2枚揃えてもよいだろう。

The Chant of Time


Enrico Pieranunzi Trio - The Night Gone By

  1. Yesterdays
  2. Night Gone By
  3. Body And Soul
  4. Someday My Prince Will Come
  5. Canzone Di Nausicaa
  6. Nameless Gate
  7. It Speaks For Itself
  8. If I Should Lose You
  9. Over The Rainbow
  10. L'heure Oblique

2008年12月30日

訃報 Freddie Hubbard

ジャズトランペット奏者、フレディ・ハバードが亡くなった。
1938年生まれだから、まだ70歳。

Freddie Hubbard

主にハードバップ全盛期に、そのど真ん中を駆け抜けた人と言ってもよい。
彼のリーダー作品はあまり熱心には聴かなかったけど、オールラウンダーで、過度のビブラートが苦手な僕の耳には、かなり心地よく聞こえた。
熱心なハバード・ファンじゃないけど、今夜は彼のペットを、普段より少し熱心に聴こう。

Herbie Hancock - Maiden Voyage(処女航海)

合掌。

2008年11月12日

Keith Jarrett - The Carnegie Hall Concert

Keith Jarrett - The Carnegie Hall Concertピアノソロのアルバムというのは、正直なところ、体調や精神が万全じゃないときに聴くと、結構疲れたりする。
キース・ジャレットはその筆頭(笑)。
彼のコンサートは何度か聴きに行ったが、客席も含めて緊張感がハンパじゃなく、気持ちを集中していないとついて行けなかったりして。

そんなわけで、かなり不埒な聴き方ではあるものの、キースのピアノソロを聴くときは、アンコールナンバーがかなり楽しみになっている。
彼が好んで演奏したのは、"Over The Rainbow"。
しかし、このアルバムにおさめられている"Paint My Heart Red"という曲は、彼のオリジナルのなかでも、飛び抜けて素晴らしい。
僕はこの曲に目がなくて、何度聴いても美しい旋律とピアノに飽きることがない。
ピアノを弾く人は、一度聴いてみると良いと思う。

すぐに聴けないひとのために、いい動画があった。
1981年にニューヨークで収録されたと思しき、"Mon Ceur Est Rouge"。
このフランス語っぽいのを英語にすると、Paint My Heart Redってことになるんだろうか。
とにかく素晴らしすぎ。

その他、"The Good America"のリリシズムは溜息ものである。

Keith Jarrett - The Carnegie Hall Concert

  1. Part 1
  2. Part 2
  3. Part 3
  4. Part 4
  5. Part 5
  6. Part 6
  7. Part 7
  8. Part 8
  9. Part 9
  10. Part 10
  11. The Good America
  12. Paint My Heart Red
  13. My Song
  14. True Blues
  15. Time On My Hands