2006年8月27日

Larry Carlton - Last Nite

last_nite.jpgジャズ・ピアニストの好みといえば、フレージングはもちろん、自分がそのピアニストの音の”タッチ”を気に入るかどうかという面がかなり大きいウエイトを占めたりするのだが、ギターについても同じ事が言える。
そういう面で、ラリー・カールトンはずっと好みのギタリストの一人。
というか、彼のリーダーアルバムではなくても、好きで聴く音楽、例えばSteely DanとかMichael Franksとかの作品中、いたるところで彼の音に遭遇するので、本当の意味でずっと聴き続けているギタリストなのである。

このアルバム”Last Niteは”、20年前にBaked Potatoで収録されたライヴレコーディング。
ライヴということで、かなり奔放に弾きまくるカールトンが聴ける。
マイルスの曲、So Whatなどは、まさにスポンテニアスという言葉が当てはまる演奏になっている。
まぁこの曲については、カールトンがイントロを弾き始めるまで、バンドのメンバーは何の曲を演るのかわからなかった、という背景も手伝ってのことだが・・・。

ラリー・カールトンのギターの魅力は、個人的にはダイナミクスにあるような気がする。
最後の2曲、Last NiteとEmotions Wound Us Soを聴けば、彼が音の強弱をいかに巧みに使い分けているかが良く分かる。
そのダイナミクスに重ねて、絶妙のフレージングが繰り出されるタイトル曲”Last Nite”は、このアルバムの一番の名演じゃなかろうか・・・と。

ラリー・カールトンの名演は、あり過ぎてピックアップするのを迷ってしまうのだが、強いてあげるとすれば、
  • Michael Franks - Down In Brazil
  • Crusaders - Spiral
  • Steely Dan - Kid Charlemagne
あたりだろうか。
特にギターをやっていた高校生時代、クラスメートがDown In Brazilの完コピソロを弾くのを聴いて、「こりゃかなわない・・・」と思った記憶・・・。
この日以来、バンドでリードギターを張ることをあきらめた(苦笑)。

銃に撃たれて瀕死の重症を負いながら、カムバックを果たし、今も元気でギターを弾くラリー・カールトン。
白髪になってもいい音を聴かせてくれていることに感謝!

www.mr335.com

2006年8月14日

Don Friedman - Circle Waltz

Don_Friedman - Circle Waltz僕の友人がこのアルバムを聴いたときに言った言葉 ~ 「まずいよ。似すぎ・・・。」
このドン・フリードマンという人、まさしくそっくりなのである。
誰に似ているかというと、ビル・エヴァンス。
61年のデビュー当時、「ビル・エヴァンスに続く知性派」という売り出され方をしたらしいのだが、「まぁ確かになぁ~」という感じ。
このアルバムは、その翌年の62年の発売なのだが、ベーシストがチャック・イスラエルスというところも、エヴァンス似を助長している。

エヴァンス似はさておき、このCircle Waltzというアルバム、メディアで語られることがあまり多くないようなのだが、実は影の名盤である。
タイトル曲"Circle Waltz"や、6曲目の"So In Love"(この曲はピアノ・ソロ)のリリシズムは、本当に"美"という言葉を音楽上で表現しているといっても過言ではないほど。

エヴァンスファンなら、絶対に気に入るはず。
とかくエヴァンスの陰に隠れてしまいがちな人なのだが、ドン・フリードマンというピアニストは、もう少し知ってほしいなぁと、つくづく思う。

2006年8月 6日

Brad Mehldau - The Art of the Trio, Vol. 4

Brad Mehldau: The Art of the Trio, Vol. 4, back at the Vanguard先日Amazonで注文した、Brad MehldauのCD2枚が早々に到着。
早速PC、ipodと、両方で聴き込み体勢に入っている。

ファースト・インプレッションでは、"The Art of The Trio vol. 4: Back at The Vanguard"のほうが、かなりインパクトが強く、早くも愛聴盤化している。
この1999年のヴァンガードでのライブ、とにかく強烈なインプロヴィゼーションに圧倒されっぱなし。
確かなテクニックに裏打ちされていることもあり、フリージャズに通ずる、奔放なインプロヴィゼーションのオンパレードである。
この人は、メロディを慈しむというより、インプロヴァイズする人なんだろうな・・・。
ライブということもあり、演奏がかなり熱い。
スィングというより、ドライヴ!って感じ。
右手でインプロヴァイズしながら、左手も良く動く。
左手の効果で、演奏に凄く厚みが出ている。

個人的には、冒頭の"All The Things You Are"と4曲目の"Solar"がまず気に入った。
ただでさえコードチェンジがめまぐるしい"All The Things You Are"なんて、原曲を知らないリスナーにはかなり難解かもしれないな。
"London Blues"ではお客さんもノリノリw。
一度、生で聴きたくなる。

お気に入りのビル・エヴァンスやキース・ジャレットなんかとは、タッチもアプローチもタイプが大きく異なるので、両立させていくのは比較的難しくないかもしれない(笑)。

2006年8月 2日

Brad Mehldau - Anything Goes

最近、ちょっとブラッド・メルドーのピアノにはまり気味。
先日CD屋でAnything Goesを衝動買いしたのだが、自分にタッチが合っているといおうか・・・。
米ジャズ誌のDOWNBEAT、8月号で発表された、第54回批評家投票の結果で、見事ピアノ部門の3位に入ったそうな。
リリカルなピアノを弾きながら、セロニアス・モンクの影響なんかもちょっと垣間見えたりして、なかなか気に入っている。
本当はこの人のピアノを聴くんだったら、The Art of The Trioシリーズから聴くのが常道らしいのだが、なるほど、そちらの選曲もなかなか良いセンスしてる。
先月のお小遣いが少し余ったので(苦笑)、下の2枚を注文。
(ついでにWebマーケティングの本も^^)

The Art of the Trio, Vol. 1

The Art of the Trio, Vol. 4

Webマーケティングの入門教科書