2006年9月21日

Bill Evans - Live in Iowa 1979

Bill Evans - Live in Iowa 1979Weather Reportの「Young and Fine Live!」と一緒にHMVのオンラインで購入。
かなり昔にレーザーディスクで購入した「ラスト・パフォーマンス」、「ライブ・アット・ザ・メインテナンス・ショップ '79」がカップリングされてDVD化されたもの。
レーザディスク・プレーヤーが壊れて以来、この映像には長い間ご無沙汰だったので、懐かしさ半分で鑑賞したw

収録されたのは1979年1月30日で、マーク・ジョンソン(b)、ジョー・ラバーバラ(ds)とのトリオとしては結成後数週間しか経っていないタイミングでのコンサートである。
演奏の合間に「ピアノの低音が響きすぎる」と文句を言いながら、なんとなくノリ切れない感じのエヴァンス。
Gary's Waltzの曲紹介では、はっきりとピアノに対する不平を言っている。
よく聴いてみると、ピアノの調律自体・・・特に高音域が明らかに甘い。
酷だなぁ・・・こういうコンディションで演奏させるのは。

ベストのパフォーマンスではないエヴァンスとは対照的に、マーク・ジョンソンはかなりいい演奏をしている。
スローなバラードでも、テンポの速い曲でも、「やるなぁ・・・この若いの。」という感じ。
ただ、決してエヴァンスのパフォーマンスがダメダメというわけではない。
こういうイマイチのときも、やはりエヴァンスクラスになるとそれなりの演奏を聴かせてくれる。
特に"Morning Glory"や"But Beautiful"は、他のアルバムのテイクを含めて、個人的に一番好きな部類かも。

全18曲、2時間弱の映像付きの演奏が3,500円ほどで手に入るのは、ある意味オイシイかもしれない。


Bill Evans - Live in Iowa 1979

1. Re: Person I Knew
2. Midnight Mood
3. Peacocks
4. Song From M.A.S.H (Suicide Is Painless)
5. Quiet Now
6. Up With The Lark
7. In Your Own Sweet Way
8. I Do It For Your Love
9. My Romance
10. Mornin' Glory
11. 34 Skidoo
12. But Beautiful
13. Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)
14. Gary's Waltz
15. Turn Out The Stars
16. Someday My Prince Will Come
17. Minha (All Mine)
18. Nardis

2006年9月18日

Weather Report - Young and Fine Live! (DVD)

weather_report.jpg HMVのオンラインで、ウエザーリポートのDVDを購入。

大学時代にベースを弾いていて、Jaco Pastoriusというベーシストはそれこそ神様的な存在だった。
かなり苦労しまくってTeen Townのソロなどをコピーしたなぁ。
所属していた音楽系のクラブがかなりシビアなところで、ベーシストはTeen Townのソロをコピーできたら認めてもらえる・・・みたいな空気があったから(笑)。

動くJacoは、かなり古く大学時代にアメリカに遊びに行ったときに、Joni Mitchellの「Shadows and Lights」のVHSを購入したのが最初。
この映像も、Micheal Brecker、Pat Metheny、Lyle Mays、Don Aliasってバンド構成だから、それだけでもかなり凄いのだけれど、それでも観ながらJacoばかり追いかけていた。

このDVDは1979年のドイツでのライヴ映像で、時期的には「Heavy Weather」と「8:30」の間くらいだろうから、とにかくこのグループの絶頂期にあたる。
画質がかなり悪く、もっと悪いのは18トラックも入っているにもかかわらず、DVDで重要な機能のひとつであるチャプターが全く打たれていない。
だから曲や見せ所を探すのに、かなり苦労する。
ただ、このバンドの映像というのはかなりレアなので、それだけでも観る価値ありというところ。
Teen TownやBlack Market、A Remark You Made、Birdlandなんかを実際に演奏するウエザーリポートにテレビ画面で出会えるとは思わなかったので、それだけでも満足してしまう。
俺ってヤワだなぁ・・・(苦笑)。



2006年9月16日

ビル・エヴァンスの命日

俺としたことが・・・。
昨日9月15日は、最愛のジャズ・ピアニスト、ビル・エヴァンスの命日。
趣味でエヴァンスのサイトをやっていて、彼のバイオグラフィーもちゃんと掲載しているのにもかかわらず、サイトのBBSでお世話になったnardisさんから昨日ブログにコメント頂いて、改めて気づくという失態。
昨日は職場の飲み会だったからなぁ・・・。
いやぁ・・・参った。(苦笑)
アメリカは時差があるから、このエントリーを書いているのが現地では15日のはず。
言い訳だけど・・・。

ともあれ、エヴァンスが亡くなったのが、1980年の9月15日。
既に四半世紀以上経過することになる。
想いは様々だが、晩年、彼が死期を感じてから、一層輝く演奏を残してくれたことがせめてもの救いだろうか。

最近はライヴも行かなくなったが、キース・ジャレット等の現代を生きるピアニストが来日するたびにコンサートに行っているのは、生きているうちにその人の演奏を聴いておきたいという、ある種エヴァンスのリスナーとしてできなかったことへの反面教師的な行動だと感ずる。

最近購入したDVD「The Last Live '80」で、演奏後のインタビューが収録されているのだが、観ていてそのやつれ顔に唖然とした。
亡くなる一ヶ月前の絵なので、当然といえばそれまでなのだが、本当に痛々しい。

今晩は性根すえてエヴァンスを聴くとしようか。。。

2006年9月 3日

Ray Bryant - Ray Bryant Trio

Ray Bryant TrioRay Bryantの名作「Ray Bryant Trio」。
このアルバム、1曲目の"Golden Earrings"ばかりが褒められる傾向にあるようで、"Golden Earrings"が入っているから聴け!的な論評が多いのが少し残念。
もちろん、好みは人それぞれだから、文句を言うつもりもないのだが・・・。
ただ、このアルバムのファンとしては少々歯がゆい思いをする。
何故なら、個人的に一番気に入っている演奏が"The Thrill Is Gone"だから。

このアルバムが名盤たる所以は、ずばり「わかりやすい」ところ。
あまり眉間に皺を寄せて、むずかしーい顔をして聴かなくてもいいところに良さがある。

ジャケットを見ると、なんとなく生意気そうなレイ・ブライアントがこちらを見てニヤケている。
ジャズ初心者のころ、このジャケットを見るたびに、ブライアントに「さぁ、こんなにわかりやすいアルバム作ったから聴いてみな!」と言われているようで、なんだかあまり好きになれなかった。
しかしながら、今もこうして聴いているわけで、そういう意味ではブライアントの言うとおりだったと、今更ながら思ってしまう。

このThrill Is Goneという、渋く切な~い曲。
チェット・ベイカーもSingsのなかで歌っていたが、あちらは甘ったるくてあまり好きになれなかった。
ブライアントの"The Thrill Is Gone"は、甘ったる過ぎず、曲の中の抑揚もちゃんとおさえていて、「この曲はこう弾きなさい」と言ってもいいくらいの名演なのである。

"Golden Earrings"を薦められて買ってみて、この曲の良さに気づく人がいたとすれば、ファンとしては嬉しい限りである。