
暫く音楽ネタを書いていなかったので、久々にジャズCDのことを書こう。
ビル・エヴァンスの「
I Will Say Goodbye」というアルバム。
このアルバムは1977年に録音されているにもかかわらず、発売されたのがエヴァンスが死去する8か月前の1980年1月だった。
従って、このタイトルを「エヴァンスの死の予兆」と誤解する向きがあったり、兄ハリー・エヴァンスの自殺との因果関係に言及されたりということがあったらしいが、アルバムタイトルは”ファンタジー・レコードに対する最後の録音だから”という、比較的単純なものだったらしい。
このアルバムの後に録音された「
You Must Believe in Spring」があまりに評価が高く、実際素晴らしいアルバムなので、この「
I Will Say Goodbye」は少し影が薄い。
しかしアルバム単体で聴くと、演奏は粒ぞろいそのもの。
まずはピアノの音がいい。
ウチの粗末な音響装置で聴いても、低音域のハーモニーが心地よく響く。
だから高音域も映えてくる。
タイトル曲、それに3曲目の「Seascape」のリリシズムは、ホントに溜息もの。
個人的には、バート・バカラックの「House Is Not A Home」の選曲と演奏に拍手を送りたい。
バラードからアップテンポ、4ビートからワルツまで、様々なバリエーションの演奏が聴けるのも楽しい。
リスナーに”凄い!”と言わせるアルバムというより、じわじわと時間をかけて染み込んでくるようなアルバムである気がするな。
Bill Evans - I Will Say Goodbye
1. I Will Say Goodbye
2. Dolphin Dance
3. Seascape
4. Peau Douce
5. Nobody Else But Me
6. I Will Say Goodbye (Take 2)
7. The Opener
8. Quiet Light
9. House Is Not a Home
10. Orson's Theme