2008年11月12日

Keith Jarrett - The Carnegie Hall Concert

Keith Jarrett - The Carnegie Hall Concertピアノソロのアルバムというのは、正直なところ、体調や精神が万全じゃないときに聴くと、結構疲れたりする。
キース・ジャレットはその筆頭(笑)。
彼のコンサートは何度か聴きに行ったが、客席も含めて緊張感がハンパじゃなく、気持ちを集中していないとついて行けなかったりして。

そんなわけで、かなり不埒な聴き方ではあるものの、キースのピアノソロを聴くときは、アンコールナンバーがかなり楽しみになっている。
彼が好んで演奏したのは、"Over The Rainbow"。
しかし、このアルバムにおさめられている"Paint My Heart Red"という曲は、彼のオリジナルのなかでも、飛び抜けて素晴らしい。
僕はこの曲に目がなくて、何度聴いても美しい旋律とピアノに飽きることがない。
ピアノを弾く人は、一度聴いてみると良いと思う。

すぐに聴けないひとのために、いい動画があった。
1981年にニューヨークで収録されたと思しき、"Mon Ceur Est Rouge"。
このフランス語っぽいのを英語にすると、Paint My Heart Redってことになるんだろうか。
とにかく素晴らしすぎ。

その他、"The Good America"のリリシズムは溜息ものである。

Keith Jarrett - The Carnegie Hall Concert

  1. Part 1
  2. Part 2
  3. Part 3
  4. Part 4
  5. Part 5
  6. Part 6
  7. Part 7
  8. Part 8
  9. Part 9
  10. Part 10
  11. The Good America
  12. Paint My Heart Red
  13. My Song
  14. True Blues
  15. Time On My Hands


2008年11月 2日

Miles Davis - Studio Sessions & Outtakes: Kind Of Blue Sessions

すごいものを入手してしまった。

Miles Davis - Studio Sessions & Outtakes: Kind Of Blue Sessions

Kind of Blue」といったら、それはもう、ジャズ界において不屈の名盤である。
モード奏法を確立した歴史的意義としても名高いアルバムであるが、このアルバムにおける5曲"So What"、"Freddie Freeloader"、"Blue In Green"、"All Blues"、"Flamenco Sketches"以外のテイクといったら、今現在公開されているのは"Flamenco Sketches"の別バージョン(アルタネート・テイク)くらい。
しかし、このアルバムの録音の様子を収録した音源があったのである。
その名も、「Studio Sessions & Outtakes: Kind Of Blue Sessions」。

"Flamenco Sketches"にもともと別テイクがあったことは、この音源を聞いてみてもわかる。
その他の曲については、演奏が中断されたりして、"テイク"まで至っていないことが理由で、今まで発表されていないということなのだろう。

しっかしまぁ、この音源を聴いていると、何だか聴き手のほうまで張り詰めてしまう。

"Blue In Green"のセッションを例にとると・・・

雑談・・・
(staff) Just you 4 guys in it, right Miles? (この4人でいいんだね?マイルス。)
(Miles) Fine. (いいよ。)
イントロ演奏・・・中断
(staff) Take 2!(テイク2)
イントロ演奏・・・マイルスソロ・・・中断
囁き声(聞き取れず)
(staff) Okay? Take 3!(いいかい?テイク3だ。)
イントロ演奏・・・マイルスソロ・・・中断
(カウント)one, two, three, four...
イントロ演奏・・・マイルスソロ・・・エヴァンスソロ・・・コールトレインソロ(中断)
マイルス小言・・・エヴァンス小言・・・
(staff) Take 4!
(staff) Try in again!(もう一回やろう。)
(スタッフとマイルス・・・小言)
(miles) Go ahead!

(※英語及び和訳に関しては責任持てませんw)


このような展開の後、あの完璧なブルー・イン・グリーンの演奏が始まる。
Kind of Blue」に収録されている"Blue In Green"においては、マイルスはもとより、ビル・エヴァンス、ジョン・コールトレインのソロは、どれをとってもまさしく完璧なのだが、その演奏(Take 4ということになるのだろう)に至るまでは、エヴァンスもコールトレインも、何となく迷いがあるようなソロを取っている。
マイルスですら、イントロからテーマに入れないケースがあったりなのだ。
で、そのような経緯がありながら、その後のTake 4で、突然完璧な演奏を繰り広げる。
この展開を耳にすると、鳥肌が立つほど感激する。

名盤に隠れて、こんな音源があったのね・・・。
知らなかった。
ちなみにこのアルバムは、マニアの間で秘かにCD-Rでやりとりされている。
いつかは正式に発売されるでしょう。
ファンが放っておくはずない。


Miles Davis - Studio Sessions & Outtakes: Kind Of Blue Sessions

  1. Freddie Freeloader Session (13'38)
  2. So What Session (12'53)
  3. Blue In Green Session (11'13)
  4. Flamenco Sketches Session (24'10)
  5. All Blues Session (11'53)

Miles Davis (tp)
John Coltrane (ts)
Bill Evans (pf)
Cannonball Adderley (as)
Paul Chambers (b)
Jimmy Cobb (ds)
Wynton Kelly (pf)