ビル・エヴァンス名言集

ビル・エヴァンス関連書籍をご紹介します。

ピアニストの肖像

ビル・エヴァンス − ジャズ・ピアニストの肖像


ピーター・ペッティンガー著 水声社 (¥3,150)

ビル・エヴァンスに関する唯一の伝記であり、エヴァンス・ファンにとっては必読書といえる一冊。
エヴァンスとドラッグとの関係は色々な読み物で目にしてたが、この本ではそのドラッグのことや今まであまり知られていなかったプライベートのことなどがより克明に記述されていて、彼の人生やその生き方について一層知識を深めることができる。
「彼の死は、歴史上一番時間をかけた自殺だった」という衝撃的な言葉通り、エヴァンスの人生は非常に自虐的なもだった。
生涯が仔細に、かつ克明に書かれていることで、読み終わった充実感とともに、何かやるせなさを感じさせられる。
著者のピーター・ペッティンガー自身もプロのピアニストとのことだが、決して専門的になりすぎず、淡々と綴られているところに好感がもてる。
エヴァンス・ファンであれば、是非読みたい一冊だろう。
Bill Evans - How My Heart Sings

Bill Evans - How My Heart Sings


Yales University Press (US$16.95)

上の「ビル・エヴァンス − ジャズ・ピアニストの肖像」の原書。
英語が理解できる人は読むと良いと思うが、英語が少し分かる私でも、読解にはかなりの労力を要した(笑)。
ただ、和訳されたエヴァンスの言葉が、原語ではどのような表現だったかという点について、参考にするにはよいかもしれない。
表紙はもうちょっとよい写真があったんじゃないかな・・・(笑)。
ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄

ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄


中山康樹著 河出書房新社 (¥1,600)

マイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンスなどのジャズ関連書籍のみならず、ビートルズからビーチボーイズに至るまで、様々な音楽評論書等で有名な中山康樹氏の著。 「ピアニストの肖像」が表の伝記なら、これは少し裏から検証した伝記とでも言おうか・・・。
エヴァンスにとって好意的な事象だけでなく、ネガティブであったり、シニカルな面を織り交ぜながら書かれているところが興味深い。
エヴァンスがジャズ界でかなりの存在になっていたはずの70年代初頭に、歯磨きのCMソングを書き、オーディションを受けたが落ちたこと。 また、エディ・ゴメスが11年間のパートナーシップの間に何度も自分のオリジナル曲をレパートリーに入れて欲しいと頼んだにもかかわらず、エヴァンスが聞く耳すらもたなかったこと・・・など。
この本を読むと、エヴァンスが、その音楽活動を通して全くレコードセールスに恵まれなかったことが良く分かる。
エヴァンスの生涯を、普段気づきそうで気づかない視点や角度で語る、興味深い内容になっている。
総特集 ビル・エヴァンス

総特集 ビル・エヴァンス


文藝別冊 河出書房新社 (当時¥1,143)

総特集と銘打っている通り、まるごと一冊ビル・エヴァンスに関する本。
1971年12月号のスィング・ジャーナルに掲載されたビル・エヴァンス自身へのインタビューが転載されている。
その他、興味深いのはエヴァンス自身がトライした「ブラインド・フォールド・テスト」。
誰が演奏しているかを知らされずに、その音に対する感想を言い、かつ評価をするという、直感的な言葉が聞ける記事になっている。
エヴァンスと全くスタイルの異なるオスカー・ピーターソンの演奏に五つ星をつけるところが面白い。 ハービー・ハンコックも五つ星を貰ってた。
このての本では定番となっている、寺島靖国さんと後藤雅洋さんの対談も、言いたいことをいってくれて小気味よい。
伝説のトリオの唯一の生き証人である、ポール・モチアンのインタビューも掲載されている。
ビル・エバンス あなたと夜と音楽と

ビル・エバンス あなたと夜と音楽と


日本たばこ産業株式会社アド企画室編著 講談社 (当時¥1,030)

日本たばこ産業(=JT)は、ひところジャズにかなり力を入れていた。 「名演!」シリーズでピアノやトランペット、サックスという楽器ごとにジャズの名盤・名演を紹介・評論する本が出ていて、ジャズ初心者のころはかなり参考にした記憶がある。
JTは、有名な夏のジャズ・ライブ・イヴェント「 ライブ・アンダー・ザ・スカイ」のスポンサーや、テレビのジャズ番組(かつてはあったのです!)のスポンサーなども積極的にやっていた。
このエヴァンス本の面白いところは、トリオ・フォーマットは勿論のこと、デュオ、オーケストラとの競演、ソロ、ホーンセクション競演、ボーカル伴奏、サイドマンとしてなど、非常に多角的な面からエヴァンスの演奏をテーマに考察をしているところ。
エヴァンスが一番好んだトリオという形は散々語られて来またが、トリオ以外の演奏を真面目に捉えた読み物はあまりなかったため、なかなかに面白く読めると思う。
表紙もイケてる。(笑)
JAZZ IMPROV

JAZZ IMPROV


輸入品

これは単なる衝動買いだった。 インターネットの通販で海外から取り寄せたジャズ専門雑誌だが、 あまり深く読んではいない。
英語だし(笑)。
エヴァンス関連の記事では、息子のエヴァン・エヴァンスのインタビューが掲載されている。
ビル・エヴァンス自身はレコーディングの時にあまりリハーサルをせず、自然発生的なサウンドを好んだのは一般的に知られていることだが、その裏で毎日3〜6時間、時には8時間ほども一人で練習していたなどという、興味深い話題も載っていた。
息子のエヴァンは「ウィズ・シンフォニー・オーケストラ」がお好きだそうで、 「ギル・エヴァンスとビル・エヴァンスのコンビなんてどんなサウンドになったかなぁって思うね。あのトリオがシンフォニー・オーケストラと競演したものが凄くよかったから。」、なんていう話も載っている。
あとは楽譜がかなり掲載されている。
が、ピアノを弾かない私にとって、この雑誌に載っている楽譜がどれほどの精度をもったものなのかは不明。(笑)